魔女に恋した王獣






  そんなシイナさんを見て、ゆっくりと肩から頭を外し足のしたに手を入れて立ち上がる

  世に言うお姫様抱っこというもの



 この男を見ているとイライラしてしょうがない



 
  結局、彼女になったってシイナさんには勝てない


 そんなのはとっくにわかっていた、だけど思いたくなかった。


 



「…リノちゃん、大丈夫…?」

 

「大丈夫に見える?」



「ごめんね…。」



「謝んないで、ムカつくから。」



  いつもは言い返してくるヒナタも、なんとなく悪いと思ったのかなにも言わない