魔女に恋した王獣



その時軽く紙に触れるような感覚があった


 その物体を机から出した。

やっぱりそれは紙で、いくつもの紙が折り畳まれた状態で机の中に入っていた



 いつもは私に感心を示さない奴でさえこそこそとこっちをみている



  
 机からでた紙の山を一枚一枚手に取り開いていく




「ふっ」


 私の乾いた笑いが教室に響き、椅子が引かれた音がした


 私の方に向かってあるいてくる無数の足音


 
「あんた虐待されてたんでしょ?」




 
 机の中にあったその紙、それは


『ナガセ ガズヲ。娘に虐待し殺害しようとした罪で懲役一年6ヶ月の刑』


 そうかかれた新聞だった