「その呼び方止めろ。レン」と夏月が呆れた顔で言う

「だって、夏月は俺より歳が下だろ」とレンが微笑んだ

「チィまたガキ扱いかよ。私だって知恵と戦う腕は持ってだぞぉ」と夏月が自慢そうに話してレンに睨む

「そんなのを自慢するのがガキなんだよ。そんな顔するなぁ夏月」とレンが笑う

「何かくれるの?」と夏月の紅く澄んだ瞳が輝いた

「相変わらずそう来るかぁ。ガキだなぁ」とレンが苦笑いをして一つの刀を渡す

「何、これ」と夏月が受け取る

「誕生日だろう。プレゼントだろう要らないなら返してもらう」とレンが照れながら言う

「ええ。居るよ。ちょうだい」と夏月が笑う。砂漠地帯の真ん中で2人の前に大きな白い狼と白い肌の少年が現れた

二人とも素早く手に拳銃を構える

「誰。アンタは」と夏月が少年に言う