「本気で数学やばいから塾通い考えるって言われちゃった
考えるというか多分ほぼ決定だと思うなぁ」
「えーっ、いいな」
「塾通うとなったら数学の成績ちゃんと上げなきゃね」
「わー、奈々を残して光だけ成績上げようとかひどーい」
棒読みで言ってくる奈々。
「知らなーい、塾をきっかけに頑張るのー」
奈々が棒読みで言ったから私も棒読みで返してみる。
「何それっ棒読み下手くそ」
「奈々だって下手くそじゃん」
「「ふっ、あはははっ」」
馬鹿みたいなやり取りばかりする私達
いや、馬鹿なやり取りしかできないのかも。
「おはよう、光ちゃん、奈々ちゃん!」
馬鹿な話を朝からしていると仲の良い他の子が順番にやってくる。
「おはよっ!」
だいたい こうして私の学校での1日が始まる。

