「な、なな…?!」





聞こえた言葉に
思わず言葉を詰まらせながら
私は顔を赤くする。




け、結婚て…!

気が早すぎじゃないですか?!







(私たち出会ってまだ1年も経ってな…!)





ましてや関わりを持ったのは
入社して半年より後。

忘年会の後の…あの過ちからまださほど時間が経っていない。





そんな出会ったばかりの私と
…結婚?


いやいやいや


そんな簡単に未来のパートナー私に決めちゃダ…






(………。)








なんて

そうは思うけど、正直 嬉しい。





嬉しくないはずが、ない。







「…ふーん、何。お前も満更でもないみたいだな。」






と 満足そうに言って
ニヤッと口角を上げる律樹。


その姿さえキラキラして見えてしまう
私の目はすでに故障気味。




…あれ、私疲れてるのかな?








「まぁ手に入れたからには…絶対に逃がしてやんねぇけどな。」





……え?






「へ……?」

「俺の溜まった分の気持ち…これからは容赦無くぶつけていくから」






-----覚悟しろよ?





と艶かしい瞳を持つケモノが
私を捉えて そう言った。