------そして
だいぶお互いに食べ進めてきた頃。
「松岡ぁ、冷蔵庫からワインもう1本持ってこい。」
「え…部長まだ飲むんですか?!」
ワイン1本目を1人で飲み終え
すでに部長はほろ酔いを超えていた。
もちろん、ビールしか飲んでいない私は
まだまだ平気。
もともと酒に強いのもあって
そこまで酔い潰れてはいなかった。
「いーから。まだ全然いける。」
「うーん……。」
先ほどまでのツンツンした態度から変わって
目は潤み始め
頬も少しだけ赤くなってきている部長。
酔って気分がいいのか
口調もだいぶ柔らかい感じになっていた。
(いやこれ2本目いったら結構ベロンベロンなりそうだなぁ…。)
とは考えつつも
私は渋々部長に2本目のワインを渡す。
「ん、サンキュ。
…そうだ、もーそろそろお前着替えて来いよ。」
「……え。」
-------ギクッ
酔ってあわよくば忘れててくれないかなぁ
なんて思っていたことを
ズバッと言われてしまった。
忘れてなかったか……
少し悔しく思いながらも
ほら早くしろ、と催促する部長に
私は仕方なくため息をつきながら、立ち上がる。
---着替えるしかないか…。
そう思い
私は紙袋を持って、リビングを出ようと歩き出した。
そこ曲がって右側なー、
と後ろから部長に言われて
はーい、と返事をしてリビングを出る。
(一体どの服持ってきたんだろう…。)
何と無くよぎる嫌な予感に
私は静かに
歩きながらショップ袋を開ける。
そして…
「----------。」
おい…マジかよ。

