そして
車を走らせてから30分くらい経って…
「ん、着いた。」
「………。」
2度目の、部長宅。
この前は外見なんて見る余裕なかったけど
こうして改めて見てみれば…
(…すっげぇ高級マンション…。)
これ1人暮らしで住むためのマンションじゃないっすよ…
と思わず言いたくなるような
ピッカピカの素晴らしいマンションだった。
「ほら、荷物持て。」
「え!あ、はい。」
部長の声にハッとして
言われる通り荷物を持って
一緒にマンションの中へ行く。
「あの…本当に良いんですか?お邪魔しても…。」
「あ?何だ今更。
前にも来たことあるだろ。」
「なっ…あ、あれは事故で…!!」
「へぇ?お前にはあれが事故で済ませられんのか。」
そう言いながら
美しい顔でニヤッと笑いながら
私をからかってくる部長。
思わず顔に熱を集めて
もうその話やめてくださいよ!
と言えば
部長はククッと喉で笑いながら
一緒にエレベーターで上まで上がる。
そして家につくと
部長が鍵を開けて、中へ通してくれた。
「お、お邪魔します…。」
「ん。」
そう言ってスタスタと歩いていく部長。
私も靴を脱いで
それを追うように歩き進める。
「…こんな、部屋でしたっけ…。」
「あぁ。
…荷物は適当に置いとけ、今飯用意する。」
そう言って通されたのは
この間はほぼ記憶に残らないほど見なかった、リビング。
大きなソファがあって
そこに座って
そばに荷物を置いた。

