「…ふぅ、だいぶ買ったな。」
「買いすぎですよ部長…!!」
-----あれからまた何店舗も周り
フードコートで軽くご飯を食べてから
またしばらく色んな買い物に付き合わされた。
部長の手にも
たくさんの紙袋が下げられている。
もちろん、部長の買い物もしたけれど。
私たちはたくさんの荷物を抱えたまま
駐車場へ向かい
到着すると 車に荷物を全て運び込んだ。
「…だいぶ時間がかかったな。」
「そうですね…
…あ、もう5時過ぎですよ。」
何時間買い物してたんだろう、と思うほど
時間を忘れて歩き回っていたらしい。
車に乗り込めば
お互いに体に疲れがきて
ふぅ…と一息つく。
「…よし、じゃあ行くか。」
「え、行くって…どこにですか?」
「んなの決まってんだろ、俺の家だよ。」
「………えぇ?!」
思わず私は車の中で叫んだ。
「っ…んだよ、そんな驚くことじゃねぇだろ。」
「いやびっくりしますよ!!」
突然部長の家に向かうなんて…
こんなこと言っていいのか分からないけど
部長の荷物より
私の荷物になったものの方が明らかに多いはず!!
(…え、まさか
それは全部自分で歩いて持って帰れとか言うつもりじゃ…。)
ここで?
ここで来るのか鬼畜部長が?
なんて1人で混乱していれば
部長は何ともないような顔をして
サラッと私に告げる。
「歩き回って疲れてんだろ。
俺の家で軽く食事とって行けば。」
「……え…?」
「それにお前この前言ってただろ。
『酒くらいなら奢ります』…って。」
(-----------あ。)
部長の言葉に
この前の食事会の帰りを思い出す。
記憶がないわけではないので
段々とあの日のことが蘇ってくる。
「あ…あの日だって、ほら!
部長車だったから飲めてなかったし…!!」
「だから今日はその返しで
俺の家で飲めばいいだろって言ってるだろ。」
明日どうせ休みだし
と続ける部長。
(いやでも…そういうことじゃないでしょって!!)
「でもですね…!!」
「却下。」
なっ…?!
ここで俺様を発動した部長は
そのまま私の返事を無視して
車を発進させる。
(な、何この展開は…?!)

