なんと。
彼の口からとんでもない言葉が出て
私の耳を通り過ぎる。
「え、これ、え?!」
「さっきからお前に見たてて買ってんだろうが。
サイズも全部お前に聞いてんだろ。」
「え…いや、でも
それはあくまでも目安にでもされてんのかと…。」
というか…
「こ、こんな…
こんなたくさん部長から頂くわけにはいきませんよ!」
私は部長にそう告げる。
だって私はこんなものをもらえるような
権利も理由もないのだ。
別に誕生日でもないし
何か記念日というわけでもない
部長から感謝されるような
ましてやお礼もらうようなこともしていない…と思う
そしてもちろん
部長の恋人でもなんでもない。
「んじゃどうすんだよ、これ全部捨てる気か?薄情なやつだなお前…。」
「なっ…他にも方法はあるでしょうが!」
お姉さんか妹さんがいれば
その方に譲ればいいし
いなければ……うーん…知り合いの女性にプレゼントするとか…
「…お前が着ねぇなら、買った意味がねぇんだよ。」
「……へ…。」
「これを貰うのも、この前の謝罪に含まれることにする。だから黙って受け取れ。」
(…え--------!?)
そう言って部長は
グイッと紙袋を私に押し返す。
そんな無理矢理な…!
とは思いつつも
そう言われては私も何も返すことができなくて
またスタスタ歩きながらお店に入っていく部長。
「ま、待ってください部長…!!」
私はまた駆け足で
部長のあとを追いかける。
そんな私に聞こえないように
「お前以外の女とこんな店来るかよ。」
と小さく呟いた。

