「そうなんやろ?父さん」 二人の視線がぶつかった。 武流はふっと笑みをこぼすと湊の肩に触れた。 「湊…よく分かったな」 武流の瞳に映った自分の姿を湊は見つめた。 自分でも信じられない。 父親はずっと自分の傍にいた。 一体どんな思いで今まで接していたのだろう。 さっき鬼ごっこのときに羽交締めをしたのはおそらく自分の記憶を呼び戻すための行為だ。 実際、あのとき懐かしさを感じた。 記憶になくても身体が覚えていた。