声なき天使〜奇跡〜





驚きのあまりその場に立ち尽くす。



思わず亮のほうを見てみると…



冷めた瞳で私を睨んでいた。




「何、突っ立ってるんだよ。はやく拭けよ。」




そう言って亮は私の前に雑巾を差し出した。



私はそれを受けとり床を拭き始める。




「まるでシンデレラみたいだな(笑)」




亮がそう呟くとクラスが笑いにつつまれた。



目に涙が溜まる。



その涙が大きな雫となって溢れだした。



悲しい、悔しい、苦しい。



そんな感情が詰まっている涙だった。




「ちゃんと拭いとけよ。」



亮がそう耳もとで囁いた。



そんな仕草でもドキドキする自分が嫌になる。



私が床を拭き終わった頃にチャイムが鳴った。