声なき天使〜奇跡〜





「相川、汚い。」



そう言いながら笑うクラスの男子。



体が震えてきた。




「ねぇ皆。こいつキレイにしてあげよう!」




そう橘が叫ぶと皆が「いえーい!」と叫んだ。




「ちょっと“アレ”持ってきて。」




橘が誰かに合図をした。




廊下から“あの人”が教室に入ってきた。



思考が停止する。



手にはバケツが握られている。



「せ〜の!」



クラスの皆の合図と共に頭から水が降ってきた。




「キレイにしてやったんだから感謝しろよな。葉月。」




そう言いながら私を見下ろしているのは、









ーーーーー亮。