声なき天使〜奇跡〜




HRが終わった後、案の定滝川くんがクラスの皆に囲まれていた。



その中心にいるのは橘美嶺。



「滝川くん!どこから来たの?」



「東京」



「兄弟は?」



「妹が一人。」



「てか、亮って呼んでいい?私のことは美嶺って呼んで!」



「無理」



と冷たくいい放つ滝川くん。



私はその姿を見て思わず笑ってしまった。



小説の続きを読もうと鞄に手をかけたその時、



ガシッ



と誰かに腕を掴まれた。


(えっ?)



と突然のことに戸惑っていると…



「俺、この子に案内してもらうから。」



そう橘に言った滝川くんは私の手を掴んだまま廊下へと出た。



なんのことかわからない私は頭の中が?だらけだ。