声なき天使〜奇跡〜





「もう下校の時間だから縄とくわ。」



そう言いながら亮はロープを外している。



もう早く帰りたい…



そう思った。



その時、



「ごめんなぁ、葉月。」



亮が私の耳元でそう呟いた。



えっ…?



突然のことで頭の中が真っ白になる。



今、亮…謝った?



なんで?



謝るぐらいならやらないでほしい。



「終わった。」



その言葉を合図に私は自由になった。



すぐに鞄をとり私は逃げるように教室を後にした。


教室から出る時、亮の顔を見た。



すると…



亮は私のほうを見て泣いていた。