水泳部に入ってから、先輩達ととても仲良くなれた。

入部した日から、先輩達と一緒に練習をし他の同級生よりも早く先輩達と仲良くできる機会が多かったからである。

練習は本当に辛かった。しんどかった。

寒い中、凍えながらもメニューをひたすらこなしていく日々。

そんなとき私が、かい先輩と深く関われる機会がきた。

顧問の先生から
「バタフライ専門選手になってみないか？」

「えっ…」

初めは戸惑った。

バタフライは25m泳ぐだけでもきついのに、それを専門にするとなると50m、100m…と長い距離を泳がないといけなくなる。

でも少しでも、試合に多く出るにはそれしかなかったのである。

迷った。本当に迷っていた。