「木野さん、ごめん!国語のワーク見せてくれない?」


声をかけられてしまった。

...誰だっけ?

たしか、、、千斗星、蓮哉だっけ?

隣の席なのに覚えていない。

たいへん申し訳ない。


「いいよ。」


初めて話したということもあって、素っ気ない返事になってしまった。


「おお!ありがとう!」


きました!笑顔いただきました!!

さすが、クラス1のモテ男。

普通の女子ならきっと、今の笑顔で一撃されているんだろうなー。

なんて思いながらワークを手渡す。


「学校の帰りになんか奢るよ!」


えっ...。


「いいよ、そんなの。
ワーク見せるくらいどうってことないし。」


いや、ほんとに。

逆に困るというか…。