「んーー…」

冷たい空気をいっぱい吸って、伸びをする。
…朝の空気は、嫌いじゃない。
少し、清々しい気持ちになるから。

フェンスに体を預けて、小説を読む。
…これも、いつものこと。
時々吹く風が、私の長い黒髪を揺らす。
それもすごく、心地いい。

外の空気を吸ってると、安心するんだ。
…自分は今、生きてるんだって
この世界に、存在してるんだって
安心するんだ…