この手はもう、届かないけれど...


…どっか出掛けてるのかな。

そう思いながらもドアノブをひねってみる。

…あれ?空いてる

少し嫌な予感がして、ドアを開けると、
あの少女が苦しそうに肩で息をして、真っ青な顔で倒れていた。

「…大丈夫か!?」

俺は慌てて近寄って、
おでこに手を当てて、熱をはかる。

よかった、熱はないみたいだ。

俺は少しだけホッとして、少女をベッドに運ぼうと思ってお姫様抱っこをする。

かっる!!!ちゃんと食べてんのかよ…

そう思いながら靴を脱いで、部屋に入った。
中はとても片付いている。
…というか、必要最低限のものしか置いてない。

寝室を見つけて、ベッドにそっと寝かせる。
一応頭に冷やしタオルを置いた。