この手はもう、届かないけれど...


あの少女が住んでいるであろうアパートに到着した。
二階建てのお洒落な年月を感じさせるアパート
…なんか、イギリスの映画とかにでてきそうだな。
あの不思議な少女の雰囲気にぴったりだと思う、

「…佐々木…あ、あった。」

あの少女が住んでいるのは二階の302号室。
緊張しながらインターホンを押す。

ーピンポーン

…反応はない。

ーピンポーン

もう一回押してみても、やっぱり反応はなかった。