ーカシャ
私は携帯で写真を撮った。
…なんだか懐かしく感じたから。
写真を見ると、鯉のぼりが私に向かって笑っているような気がした。
なんでかわかんないけど、
私はそれを待ち受け画面にすることにした。
都会の街に、完全に浮いている鯉のぼり。
…他の仲間は、いないんだね。
私と同じ、一人ぼっち?
でも…家族がいるから、あなたは一人じゃないね。
よかった。
心の中でそう呟く。
…私だって一人になりたくてなってるわけじゃない。
私を取り巻く環境が、そうさせているだけで。
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