ここに写ってるってことは、先生が副顧問ってこと?
「おー、小鳥遊(たかなし)に更科(さらしな)!久しぶりだな。男子はもうみんな集まってるぞ」
小太りな卓球部顧問の喜多川先生が右手を上げながら私たちに声をかけてきた。
「お久しぶりです」
私も美紅も先生の方を向いてペコリとお辞儀する。
全然変わってない先生になんとなくホッとした。
「そう言えば先生。今の副顧問って金崎先生なんですか?」
「ああ。お前たちが卒業してから決まってな。今日も来てるぞ」
それだけ言うと、喜多川先生は職員室に用があると行ってしまった。
それを見送りながら
「よかったじゃん、真桜!」
って、美紅が耳元で言う。
私の顔、今赤いんじゃないかなって思うくらい熱くなってる。
「でも金崎先生って身長はある方なのに、顔だけ見ると高校生と変わんないよね。童顔と言うかなんと言うか」
たしかに…。
先生には悪いけど、美紅の言葉に思わず納得してしまう。
まぁそれがいいんだけどね。
普段はかっこいいんだけど、時々見せる笑顔が堪らなく可愛いの!