―――ピンポーン
インターホンが鳴った。
「みーくー!!」
玄関まで走って勢いよくドアを開ける。
「うわっ!ビックリした…。もう真桜ったら、驚かさないでよ」
なんて呆れ顔で言う美紅。
「ごめんごめん。だって久しぶりだから嬉しかったんだもん!」
私が言うと美紅は笑った。
それにつられて私も笑う。
「早く行こう?お昼になっちゃう」
美紅に言われて、お母さんに「いってきます」を言う。
「気をつけてね」
お母さんに見送られながら、家の前に停まってる美紅の真っ赤な車に乗った。
ドアを閉めてシートベルトをする。
「じゃあ行くよ?」
ギアを入れながら美紅が言う。
私がコクンと頷くと、車はゆっくりと発進した。
「学校に行くのもすっごい久しぶりだよね。卒業以来?あー、なんか緊張する!」
「だよね。でも今日休みだから金崎(かねざき)先生いないのか。真桜は残念だったね」
運転しながら美紅が言ってきた。
今日は高校の時の部活のメンバーで集まるんだ。
男子は4人、女子は私と美紅の2人だけ。


