学校から歩いて10分くらいにコンビニがある。


そのコンビニで見つけた新作のお菓子。



「先生!私、これがいい!」



お菓子を先生の目の前にやりながら私が言う。


先生は呆れ気味に「はいはい」と言って、私からお菓子を受け取り、カゴに入れた。


みんなのお昼ご飯とか飲み物を買ったら両手がいっぱい。


でも重いものは殆んど先生が持ってくれてる。


学校に戻る途中、先生は脇道に入っていった。



「先生!どこ行くの?」



学校の近くにはあまり建物がなくて、私が高校生の時にもこの道に入っていく人を見たことがない。



「ちょっと歩くけど来てみな。いいとこ連れてってやるから」



先生に言われるまま後について行く。


しばらく歩いても木ばっかり。


いったいどこに行くんだろう…?


先生の後ろにピッタリくっついて歩いていると、先生が急に止まった。


もちろん私は先生の背中と正面衝突。



「いったぁ……先生、すいません」



鼻を擦りながら先生を見る。


先生は私を見ながら「俺こそわりぃ」って謝った。


ぶつかったのは私なのにね。