意地悪な幼なじみが冷たい理由

「ちょっと、なに?よくうちらの前通れるよね~」


「マジ、橘くんの前とか通ってんじゃねぇよ」



ヒソヒソと取り巻きの声が聞こえる。


ああ、いっそ私の耳を引きちぎってしまいたいよ。



裕美ちゃんの手に力が入る。

私も「大丈夫」という意味を込めて握り返す。




そして、そこを通り過ぎようとした時、空いていた方の手を握られた。


不意に後ろに手を引かれ、私は後ろに2、3歩下がる。