「そんなに庄司がいいなら、今度から庄司と登校すれば?」


「な、なにそれっ。私はっ」



アヤちゃんが好きなんだよ?

登校とか一緒にしたいのはアヤちゃんだけなんだよ?




「もういい、帰って」


「っ、や、やだ!」



このまま悪い関係のままなんて嫌だ……





「これ以上いられると嫌なんだよ、帰れ‼」


「っ!?」



こんなに声を荒らげたアヤちゃんは初めてで……

ショックだった。




「ごめんなさ……帰る、ね?」


ゆっくりと玄関に足を運ぶ。


リビングの出口でやっぱり名残惜しくて振り返ったけど……

アヤちゃんは頭を抱えて椅子に座っていた。




私はそのまま家に帰った。