「大したこと、出来ませんでしたけど。
久々にお邪魔できて、私も嬉しかったです。
アヤちゃ……絢人くんにお大事にってお伝えください」



「出来たかどうかよりも、誰が来たかのほうが重要よ~
絢人の風邪、うつってないといいわね。じゃあ、また来てね?」


「っ、はい」




『うつってないといいわね』と、アヤちゃんのお母さんから言われて、昨日一緒に寝ちゃったことを思い出して慌てて帰った。