京の華は、今日も咲き続ける

「はっつー。おはよー」

ショートボブを揺らしながら、小柄な女の子が走ってきた。

「あっ。美里‼︎」

美里は私の親友兼ライバルである。

美里は幼い頃に、叔母様のなぎなた道場に通っておりよく一緒に練習していた仲だ。

「あれ?今日、美里遅くない?」

やけにニヤニヤしている美里。

「実はね、はっつーにびっくニュースがあるんだよー」

美里はニコニコしながら答えた。