私と悠真の出会いは約10年前——

「ぐすっ…
ぱぱ…まま…どこぉ…」

7歳だった私は公園の砂場で遊んでいたら、泣いている1人の男の子を見つけた。

『ねぇ、どうしたの?
迷子なの?』

「ぱぱとままが迷子なの…
ここ、どこぉ…?」

それが悠真だった。

『ここはね、どんぐり公園ってゆーんだよっ』

「お姉ちゃん、だれ…?」

『私は芽衣ってゆーの!
君のお名前は?』

「僕は悠真…」

『悠真くん、ぱぱとままが来るまで芽衣とお砂遊びしよっ!』

「…うんっ」