「…ん」



今、何時だ


目を擦りながらゆっくり起き上がる



「蒼也、おはよう」



「…おはよう」



視界がぼやけている
何回か瞬きして、視界をクリアにする



「蒼也、寝すぎだよ」



稀斗が何か言ってくるのを聞き流して、何気なく黒板を見る



「はあっ?!」



大声をあげ椅子から立ち上がる



「ごめん。蒼也のこと何回も起こしたんだけど…」



居心地悪そうに目をそらす稀斗



「いや、寝ていた俺が悪いし…」



ゆっくり椅子に座る



「まあ、決まっちゃったものはしょうがない」