「ふわあぁぁ…」



眠い
欠伸をかみしめながら通学路を歩く



「蒼也ー!」



後ろから名前を呼ばれた
この声は陽菜だ


嫌な予感がして右に一歩避ける



「え、わああっ!!」




ズザーッと地面にスライディングする陽菜
うっわ、痛そう



「いったあーいっ!」



「だろうな」



軽く肘擦りむいたのか赤くなっている



「俺の背中を鞄で叩こうとしたんだろ」