「あ」 「…何してるの陽菜」 俺の鞄を開けようとしていた陽菜とばっちり目があった 「えへへ…数学のプリント見せてもらおうと…」 「ったく、だったら一声かければいいだろ」 笑いながら誤魔化そうとする陽菜に呆れながらに鞄から数学のプリントを出す 「ありがとう蒼也!」 「数学の授業のまえには返せよ」 はぁーいと間の抜けた返事が返ってきた あいつ…俺の話聞き流したな… はあー…っと思わず溜息がでた