「稀斗ー、図書室では静かにー」



耳を押さえながら小声で言う



「嘘、やばい!蒼也、またな」



勢いよく椅子から立ち上がって図書室を去っていった稀斗
慌ただしい奴だったな…



「あ、もう図書室閉めないと」



受付の机においてあった鍵を取って図書室を出る
さて、俺は家に帰るか



「あ、蒼也!」




「げ」




廊下を歩いていると陽菜と柚希にばったり会った