もうすぐ、梅雨入りを目前としていた日曜日。私はひとり部屋で大粒の雨を見ながら目から涙を流していた。


大好きだった彼と親友が浮気して親友が妊娠した。それは1週間まえのこと・・・



あの日も今日みたくどしゃ降りの雨だった。親友の茉莉から電話が掛かってきて話しが
あるからアパートまできほしいという用だった。10分後・・・


「茉莉~きたよ?あがるよ?」


部屋の奥には・・・


「・・・恭輔くん?」



「彩夏・・・悪いのは全部、俺なんだ。ごめん」


「違うよ!恭輔は悪くないよ私が勝手に好きになったの。」



「ちょっと!意味が分からないんだけど。」



恭輔と茉莉は私の前に土下座した。




「ごめん!彩夏・・・別れてくれ。」



「・・・茉莉、ひどいよ!私がどれだけ、恭輔くんのこ好きだったか知ってたはずじゃん
・・・なんで。」

私は涙があふれでた。私は部屋を飛び出した。そして無我夢中でアパートまで走った。



ベットに倒れこみ布団に包まり私は泣き叫んだ。時間が経つのも忘れて・・・




(プルルル・・・・)



携帯のアラームが鳴った。部屋は真っ暗で携帯を開くと19時半になっていた。
(今日、バイトだった・・・・)


なんだか、気が重い・・・。しかも今日は金曜日で飲食店はまるで戦場だ。



シャワーをしてメイクをして店に向かった。





「おはようございます!」



「おはよう!ごくろうさま・・・」



店内を覗くと席は満席で、外には待ってる客もいた。


「彩夏ちゃんおはよう!今日、ずっと混んでるの・・・」



「おはようございます!マジですか?じつは・・・」







仲良しの愛ちゃんにはほんとの事を話そうか・・・



「どうした?元気ないよ?具合、悪いの?」


「・・・何でもないの!ごめん。今朝からアレ始まっちゃって」




「1日目ってきついよね?わかるよ。」



愛ちゃんとはこの店で知り合って2年になる歳が近いのもあって一緒にいて楽。