「理解力がない私にも、分かりやすい説明ー!やっぱり奈々ちゃんすごい」



「別に、すごくなんか...」



「あっ!今ちょっと笑ったー!全然感情を表に出さないなんて、やっぱりクールビューティー!」



そう言うと、奈々ちゃんは私をキッと睨んだ。



「もー!すぐ調子にのらないの!それ以上言ったら怒るからね」



顔を真っ赤にさせて怒鳴る奈々ちゃん。ふふっ。私、分かるんだよ。ツンツンしたその態度が、照れ隠しってこと。



少しすると、がらがらーっと扉が開いて先生がきった。