「...あ、ヤバい。遅刻する。」



奈々ちゃんが、何かを思い出したように呟いた。



「え...?遅刻?遅刻...遅刻...!あぁーっ!本当だ!遅刻しちゃうー!」



「何回遅刻って言ってんのよ」



4回です、はい。



猫ちゃんにはバイバイして、私と奈々ちゃんはダッシュで学校に向かった。



「周りの男が顔赤くしてたのにも気づかないで...。無自覚って怖いわね。」



「奈々ちゃん、何か言った~?」



「別に。気にしなくていいわよ。」



......?