「あの……間違ってたら謝るけど、もしかして、小さい頃にいつも遊んでた、爽くん?」



ふっと表情を緩めた彼。



「良かった、まだ覚えててくれて。」



胸が、キューってなる。それと同時に、嬉しさもこみあげてくる。



「あぁ…爽くんだ。爽くん!久しぶりだね!爽くんこそ、覚えててくれたんだ。」



「当たり前だろ。俺がこの学校に来たのは、お前に会いに行くためだし。」



ーーーーえ。



「でも、先生は、親の都合って言ってたよ?」



「まぁ、それもある。けど、家が遠いから他のところに通わないといけなくて。だから、親に頼んでこの近くに一人暮らしさせてもらってる。」



「一人暮らし!?中学生で!?」