次の日。
私は、いつもより早く家を出た。
朝、まだあまり人が来ていない時間帯に来て、爽くんを待つ。
これだったら、きっと上手くいく!!…多分。
学校に着いたら、人はまだ2~3人位しか来ていなかった。
これは…爽くん、まだ来てないかも。
念のため、下駄箱を見る。
すると、驚き桃の木さんしょの木!
爽くん1人だけ、来ていたー!
誰も来ていない、今がチャンス!
ソッコーで靴を履き替え、教室にダッシュ。
「そ、爽くんいますかぁ……はぁ、はぁ…」
乱れた息を整えながら教室を見ると、誰もいない。
「そ、そんなー…爽くん、どこにいるの?」
ドアの前で、ポツリと呟く。
パタ、パタ、パタ

