そして、私たちは家に向かった。
「さー、話してもらうわよ。嘘はナシで。」
「はぁーい…」
奈々ちゃんに観念した私は、事の全てを話した。
「ふぅーん。つまり、その転校生の正体を知りたいってわけね。」
「うん。そういうことっ」
「だけど、何で今日聞かなかったの?」
「いや、話しかけたよ!?…一回。だって、人たくさんいたもん!!」
「そんなの、かきわけて進めばいいじゃない。」
うぅ…奈々ちゃんの図太い神経羨ましいー!
私の家は、学校から歩いて10分で着く。ちなみに、奈々ちゃんの家は方向が一緒だから帰れるけど、歩いて25分という、遠いところにある。
「奈々ちゃん、バイバイー!」
「ん。バイバイ。」
よしっ。明日も頑張るぞー!