全てのパーツが完璧で、欠点なんて1つもない。



次の瞬間、転校生の男の子が、こっちに向かって微笑んだ。...気がした。



周りの女の子は、ささいな変化だったので気づいていない様子。



「...黒目 爽です。よろしくお願いします。」



すると、また教室に叫び声が響いた。



うわっ。本当に窓ガラスがぎんぎんってなったよ。



「きゃー!!!!」



「声までカッコいいとか、もう完璧ー!!!」



「かっこよくて興奮するのは分かるが、静かに!黒目は、親の都合でこの学校に転校してきたそうだ。」



「じゃあ、私が町の中を案内しますー!!!」



教室内の女子の私と奈々ちゃん以外が全員手を挙げている。



「な、奈々ちゃん」