ひとめぼれ……自分は絶対にしないと思ってました……だって、あれは外見だけで判断するんですよ!?外見が良くても、中身が駄目だったら……ねえ?嫌じゃないですか?……っていうわけで、私はひとめぼれなんて嫌いでした。が、しかし、ごめんなさい。否定します。やっぱり、かっこいい人はいるものですね。目の保養ですし、何よりも

「イケメンだ!やった!これから1年生きていけr……」


……あ、声に出てましたか?ごめんなさい。私みたいな女がこんな目立ってすいません、ごめんなさい!!!

私は教室から逃げるように、逃げました……あぁ、もう嫌になっちゃうな……この性格そろそろ治さないとな……

そんな時、私と彼は出会ったのです

「……大丈夫、ですか?」

いきなり上から美声が……誰だろうと顔を上げると……まさかの同じクラスのイケメン君!

「だ、だ、だ、大丈夫でしゅ!」

あぁ、もうなんで噛むの!?もう、せっかくイケメン君と話せる機会だったのに……

「……立てる?」

……あなたの神々しさに圧迫されて立てません……なんて言えるわけない!!引かれちゃうよ!

「……あ、はい、ありがとう……ございますっ!で、でも、大丈夫なんでっ!」

そして、私は本日2度目の逃走をしました。ごめんなさい、心配してもらったのに(泣)

「……相変わらず、面白い子だな……もう君は覚えてないんだね」

イケメン君は、そう言って教室へ戻ったそうです……