「へへへ……

合格だよっ!」


朱里は不安気な表情から、ニンマリと満足気な笑顔になった。


「わぁ…! おめでと、朱里っ」


私は朱里に向かって拍手した。


「苺鈴は?」


「私はね……
合格、だったよ!!」


私は朱里に向かって笑顔でVサインをしてみせた。


「苺鈴、おめでとう~、やったね!」


朱里が、満面の笑みをして、私に抱き付いて来た。


「私、苺鈴は受かるって信じてたよ」


「私も…朱里は絶対受かると思ってた」


お互いの事、信じ合っていて良かった。


私達は、ずっと通って来た私立のお嬢様学校を卒業して、春から公立の高校へ進学する。


これから、どんな出会いが待っているんだろう?


馴染められるかの不安よりも、ワクワクが止まらない。


早く行きたいな。


私達は笑い合いながら、合格者の書類を貰いに校舎に向かった。