あれから私達は、冬休み中に何度も集まり、受験に向けて猛勉強をした。


たまに、徹夜をしたりもした。


有川にも、公立の高校を受験する、と打ち明けた。


有川は始めは反対していたけど、私が必死に説得して、やっと頷いてくれた。


朱里の方も、色々あったみたいだけど、最終的にOKをもらえたらしい。


…冬休みが明けてからも、私達は必死になって勉強していた。


周りの人達は、大半が付属高校にそのまま繰り上がりだから、相変わらずのんびりとした空気が流れている。


けど、私達の所だけ、どことなくピリピリと張り詰めた空気が漂っていた。


…そして、時は過ぎ、今は2月。


「ついに、明日だね」


朱里が緊張感ある声色で言った。


私もそれにコクリ、と頷く。


先生達は応援してくれているし、私達はくじけそうになっても、支え合ってここまでやってきた。


私も朱里も、元々そんなに成績は悪くないから、お互いあまり苦労はしなかった。


「たとえ落ちたとしても、頑張ってきたのは変わりないからね。
もう、明日は当たって砕けよう!」


「…うん!」


私達は大きく頷き合った。