ずーっと気になっている子がいた。 彼女の名前は藤野千春。 藤野さんの名前は高校生になってから知った。 でも俺は中学三年生の時から藤野さんのことを知っていた。 藤野さんは俺の家の近くの川でよく泣いてたから。 今にも死にそうな目をしていたから。 白い肌に、長いサラサラとした髪の毛。 俺は彼女に一目ぼれした。 そして高校二年生の時に初めて話すことができたんだ。