菜緒は泣きつかれて眠ってしまった。


健也は中学生だから、もしかしたら理解してくれるのではないか。


「健也が理解できるかなんだけど、話聞いてくれる。」


大丈夫だと健也が頷く。


母さんが時々私たちを心配して、この家に現れる事は前から感じていたらしい。


でも何故か、健也と菜緒、父さんには母さんの姿は見えないのだ。


どうして私だけなのか分からないけど。


私が幼い事亡くなった祖父母も夢によくで来た。


そのうち祖父母が私の前に現れ本当に驚いて、両親に話しても信じてもらえなくて。


祖父母は体が弱かった私を心配して現れたらしい。


小学校生になると風邪もひかなくなり、元気な毎日を送っていると、祖父母は現れなくなった。


健也に航平君の話をすると航平君を呼んで欲しいと言う。


航平君戻ってきてと心の中で言うと、航平君と母さんが目の前に現れた。


二人同時に現れ驚いてると健也に今ここにいるのかと聞かれ頷く。


健也が話し出した。