誰もいない教室で、あなたを見つけた

航平君と話が出来ないまま、健也が帰って来たので夕食にした。


二人とも今日のハンバーグ美味しいを連発。


どうせ私が作ったのではありませんから。


「拗ねないでよ。」


「ごめん。」


おねちゃん誰に謝ってるの、頭大丈夫と菜緒に言われてしまう。


「これから俺が夕食作ろうか。」


それは駄目だ。


健也は剣道やってるから、土日以外夕食の仕度は無理。


「健也ありがとう。もっと頑張るからね。」


「頑張り過ぎると疲れるよ。」


航平君が直ぐ側にいた事をすっかり忘れていた。


健也が私を見つめてる。


「もしかして、母さんがいるの?」


頷くと健也が私に向かって叫ぶ。


「俺も母さんに会いたいよ。」


「私も会いたい。」


菜緒が泣き出した。


ごめんね、母さんは今ここにいない。


いるのは航平君だ。


母さんは夕食の準備したあと、消えてしまった。


母さんは何処にいったのか。


「ごめん、母さんはいないんだ。」


嘘だと菜緒が泣き叫ぶ。


困ったな。


「お母さんを呼んでくるね。」


「航平君待って!」


健也が椅子から立ち上がった私に驚いてる。


「もしかして、母さんの他にも誰かいるのか。」


どうしたらいいのよ。


航平君も消えたし。


何をどう説明したらいいのやら。