私が死んだりしたから、美咲が不幸になったと泣き続ける葉瑠さん。


あの新しいお母さん悪い人には見えなかった。


きっと事情があると思う。


早く帰ってきてよ、隆志さん。


イタタタ、いきなり隆志さんが現れ私にぶつかった。


「ごめん、ちょっと方向がづれた。」


美咲ちゃんの居場所が分かったらしい。


今から、そこに瞬間移動。


早い。


え、ここって学校?


美咲ちゃんはお母さんがいなくなってから、情緒不安定になり新しいお母さんにも馴染めず、毎日泣いて暮らしていたらしい。

この学校はそういった子供たちが落ち着いて暮らせるまで、預かってくれると言う。

美咲ちゃんはお姉さんたちと遊んでいた。


このひまわり学園は親のいない子もいて、赤ちゃんから高校生までの子供たちが生活してる。


隆志さんと葉瑠さんは幽霊だから、誰にも見えない。


二人は学園の中にどんどん入ってくし。


私はどうしたらいいのよ。


「いらっしゃい。」


学園長に声をかけられてしまう。


「こんにちは、見学させてもらっていいですか。」


学園長が案内してくれた。


美咲ちゃんの親類になると話すと、美咲ちゃんを連れて来てくれると言う。

何を話していいのか、わからないけど。


お母さんの話をしてみよう。


葉瑠さんが近くにいるはずだから。


大きく息をした。


上手くいきますように。