私は帰宅部で慌てて帰りスーパーで買い物をしようとして、カバンにスマホが入っていないことに気が付き、急いで学校へ戻り教室に入ると。


そこに見知らぬ男子がいた。


サッカーボールを手に持ってるから、もしかしてサッカー部の男子なのか?


声かけた方がいいとおもって。


「あなたは誰ですか?」


振り向いた彼は透き通るような真っ白な肌で、この世の人とは思えないほど美しかった。


多分そうだ。


嫌な事に私は霊感が強いらしい。


みんなに見えないものが見えたりもするし。


誰も信じてくれないけど、家族は信じてくれてる。


亡くなった母さんが私たち家族を心配して、何度も私の前に現れた。


菜緒は私も母さんに会いたいと泣く。


父さんにも健也にも見えないけど、私は母さんが見えるし会話も出来る。


だから、あなたが幽霊でも怖くないです。


だって、あなたは泣いてるから。


「あなたの名前を教えてください。私は花菜です。」


「花菜は僕が見えるの?怖くないですか。」


私が頷くと、彼は大粒の涙をポロポロこぼした。


もう泣かないでください。


大丈夫だから。


友達になりましょう。