懐かしい母さんの字でそう描かれていた。


涙で滲む手紙。


どんなに握っても動かない冷たい母さんの手。



何があっても父親を信じ、俺を愛してくれてた。



母さんは強く、誰よりも優しい。




ありがとう母さん。



『悠。世界で一番すきだよ』



小さい頃、母さんが俺を抱きしめながら言った言葉。




「俺も、世界で一番母さんがすきだよ…」