真っ暗な部屋の電気も付けず、あたしはベットに倒れ込む。



ドアの向こうからはあの2人の笑い声が聞こえる。





こんな生活…もう限界だ。





10年前、あたしの父親は死んだ。


事故死で。



突然の事で、あたし達一家はとても混乱した。


あたしの母親は、そこからおかしくなった。



父親が死んでから、母親は朝から晩まで仕事。
自分の店を出し、夜中もひたすら仕事をした。




そんな母親は、どんどんやつれていき、遂に昼間の仕事を辞めて自分の店に集中した。






それから、アパートによく男を連れ込みだした。





あたしが居ようと関係ない。





母親は男を連れ込む事をやめなかった。