悠へ。



これを読んでいるという事は私はもうこの世にいないのね。

今日は私のためにバラ、ありがとうね。
母さんが前に好きだって言ってたの覚えててくれてたのかな?

実はね、バラはお父さんが母さんにプロポーズした時にくれた花だから好きなの。
バラを見るとあの幸せが思い出せるからね。


悠、こんな寂しい思いさせてごめんね。
お父さんも仕事が忙しいみたいなの。


実は母さん、病気になっちゃってね。
仕事ももうやめてるの。
身体がもうダメみたいなの。今日、お医者さんにいつ死ぬか分からない状態って言われたの。


ごめんね悠。いつも寂しくて辛い思いさせてばっかりの母さんで。


悠のこと世界で一番愛してるよ。


母さんは天国で悠のことずっと見守ってるから。

悠の幸せを誰よりも願っています。


悠もいつか、誰かを愛し愛されてください。




母さんより。